2019年所感(平成から新元号へ 景気後退サイクルに備える)
毎度ですが、景気後退が来れば、単年度PL主義な事業会社では、ボトムラインを支えるために、まずマーケティング費用削減で調整します。
取り敢えず、売上への直接販売効果が見えないメディア予算が削減され、それに紐付いてクリエイティブ制作予算が縮小。
それでも足らないと、新規事業投資の見直しが来て、社内費用削減が来て最期に短期売上直結の販売促進の削減でさらに下に向かいがち。あとは全員営業で頑張ろう、みたいな。
失ってはいけない顧客とそうでもない顧客の区別が出来ないから単純な予算削減で両方を同時に失いながら低温火傷のごとく継続的にジリジリ下がってしまう。
BS思考が強いオーナー系会社やボトムラインを期待させないAmazonみたいな会社にとっては絶好の狩り場。
そうでない場合は、遅かれ早かれそうなると読んで次の一手の準備を急ぐしかない。守るべき顧客、獲得すべき顧客を見極めて、そこに集中投資する。景気後退が来るか来ないかの議論は不毛かと。
大正から昭和へは金融恐慌で、昭和から平成へはバブル崩壊で、どちらも大きな景気後退で始まりました。これは日本だけですが、今回は世界全体での景気後退が始まりそうです。
日本はオリンピック優先で消費税がまさかの延期になれば、それはそれでいきなりの引き金になるか、2年のモラトリアムボーナスかも。結局、何も確定しないので、少なくとも過去延長シナリオ以外に、備えのシナリオ想定と準備をするしかないのですが。