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個人の能力と生産性と採用の関係について

個人の能力と生産性と採用の関係について思うところを2つのパターンで。

1)5人分と思える仕事に対して1人しかいないと、とりあえず「ぎゃーっ」となって、1人で1.5倍時間かけて頑張ってみる。そうすると能力アップして1の時間で1.5倍出来るようになる。

ついでに最終アウトプット減らさず5人分の仕事自体減らす方法思いついたりして3人分にできたりする(イノベーション的なものって、こんな所から生まれる)。その頃には当時の3倍くらい仕事が出来るようになって個人の能力も伸びて事業も伸びる。

2)最初の5人分を前提として5人採用しようとなって、幸運にも5人採用できれば、5分割して5人それぞれ1の時間で1の仕事をして一瞬平和になる。程なくコミニケーションが複雑になって5人分が6人分に増える。そして1人追加採用する。繰り返し。

こうして伸び盛りの会社は、能力の伸びない多数の従業員が増殖し、プロセス化が進み、ガイドラインが量産され、意図とは逆に生産性を落として大企業の仲間入りして行くように見える。

(追記)最初の5人分を1人でやれるようになった人には3人分くらいの給与なりインセンティブを与えれば、ますます伸びていく。外資はここが上手い。ここを妙に全体バランス主義で50%アップくらいなら、人材は引き抜かれる。50%もアップしたのに!との理屈は通じない。まあお金だけではないのも事実ですが。そしてこの穴を急遽埋めるために5人採用し始める。2)のループに戻る。

生産性をあげることを目的に考えれば、永遠に採用は追いつかないのが当たり前で、人数は少ない方が結果も出しやすいし、個人の能力も伸びる。問題は、「人が足らない」との大合唱を聞き流しながら、個人の能力を最大限に引き上げるマネジメントが出来る能力が経営陣にあるかどうか。

なので、一般論としての人不足は、人数の問題ではないと思うのですよね。効率悪い仕事に人を配置して能力も伸びない状態を拡大しているだけで、マネジメント不足と言った方が正確かと。会社だけでなく、あらゆる組織の課題ですね。

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